「BMWに乗りたいけれど、中古車だと故障が心配…」
BMWの中古車購入を検討される際、このような不安を感じる方は少なくありません。確かに、中古車選びは新車とは異なり、車両の状態を見極めることが非常に重要です。今回は、ご購入される際に気になるであろう「点検」について、詳しく掘り下げていきます。「そもそも中古車に点検は必要なの?」「どんな点検をしているの?」といった疑問にお答えし、点検が皆様の安心なカーライフに直結するかを解説いたします。
なぜBMW中古車に「点検」が不可欠なのか?

以前に評価書について解説しましたが、評価書は車の外装・内装・修復歴など「見える部分」を検査員の方が公平に評価した書類です。購入を検討する際に重要なものである事に変わりはありませんが、機関系・電装系・下回りの状態をカバーすることはできません。整備士によってリフトアップや診断機チェックを行う「点検」が「評価書」と併せて購入後の安心安全に繋がる為、下記の内容を含め推奨いたします。
1. 見えないトラブルを未然に防ぐため
中古車は、新車とは異なり、これまでの走行距離や使用状況によって、部品の摩耗や劣化が進んでいる可能性があります。エンジンの内部、トランスミッション、サスペンション、電気系統など、整備士でなければ判断できない部分に潜在的なトラブルが隠れていることも少なくありません。
適切な点検を行うことで、これらの「見えないトラブル」を事前に発見し、必要に応じて修理・交換を行うことができます。これにより、購入直後の予期せぬ故障や高額な修理費用が発生するリスクを大幅に低減することができます。
2. BMW本来の走行性能を維持するため
BMWは「駆け抜ける歓び」というブランドコンセプトの通り、その優れた走行性能が大きな魅力です。しかし、その性能を最大限に引き出すためには、エンジンオイルの交換、ブレーキシステムの点検、タイヤの状態確認など、定期的なメンテナンスが不可欠です。
中古車の場合、前オーナーのメンテナンス状況が不明瞭なケースも少なくありません。そのため、購入前に整備士による徹底した点検を行うことで、BMW本来の走行性能を回復させ、安全かつ快適なドライブを楽しむための基盤を整えることができるのです。
3. 将来的な維持費を抑えるため
「点検に費用をかけるなら、その分車両価格が安い方が良い」と思われるかもしれませんが、これは逆効果になることがほとんどです。点検費用を惜しむと、結果的に大きな故障につながり、多額の修理費用が発生してしまうケースが多々あります。
例えば、小さな異音や軽微なオイル漏れを放置しておくと、それが原因でエンジンやトランスミッションといった主要部品に深刻なダメージを与えかねません。早期に発見し、適切な処置を施すことで、将来的な高額な修理費用を未然に防ぎ、結果的に経済的なメリットにつながります。
4. 法定点検の義務と安全確保のため
自動車は、道路運送車両法によって「定期点検」が義務付けられています。これは、車の安全性を確保するための重要な制度です。
BMW専門店の「点検」とは?

一般的な販売店が行う点検項目に加え、BMWという車の特性を熟知した整備士が、細部にわたる確認を行います。
1. 熟練のBMW専門整備士による診断
当社の整備士は、BMW車両の構造や特性を熟知したプロフェッショナルです。長年の経験と最新の診断機器を駆使し、エンジン、トランスミッション、足回り、電気系統など、車両のあらゆる箇所を徹底的に点検します。
特にBMWは、電子制御システムが複雑に絡み合っているため、専用の診断テスターが不可欠です。当社では、最新のコンピューターアナライザーやISTAなどを導入し、車両に蓄積されたエラーコードを読み取り、目に見えない不具合の兆候まで見逃しません。
2. 最大110項目に及ぶ徹底的な点検項目
当社の点検は、法定点検(12ヵ月点検29項目・24ヵ月点検60項目)の項目をはるかに上回る、最大110項目に及ぶ詳細な内容です。お客様に車両の状態を正確にご理解いただくため、一つ一つの項目を丁寧にチェックし、必要に応じて交換・修理を行います。
以下に、主要な点検項目の一部をご紹介いたします。
エンジンルーム
- エンジンオイル: 量、汚れ、漏れの有無を確認。必要に応じて交換。
- 冷却水: 量、漏れの有無を確認。
- ブレーキフルード: 量、汚れを確認。
- パワーステアリングフルード: 量、漏れの有無を確認。
- バッテリー: 健全性、充電状態、端子の緩みを確認。
- エアクリーナー: 汚れ、詰まりの有無を確認。
- スパークプラグ: 摩耗、焼け具合を確認。
- Vベルト: 亀裂、緩みを確認。
- 各ホース・パイプ: 劣化、損傷、漏れの有無を確認。
- エンジン異音: 異音の有無を確認。
- 排気ガス: 色、臭い、排出状態を確認。
足回り・サスペンション
- タイヤ: 残り溝、空気圧、偏摩耗、亀裂、損傷の有無を確認。
- ホイール: 曲がり、損傷の有無、ナットの緩みを確認。
- ブレーキパッド・ディスク: 摩耗具合、残量を確認。
- ブレーキキャリパー: 固着、ブーツの破れ、フルード漏れの有無を確認。
- ショックアブソーバー: オイル漏れ、ガタつきを確認。
- サスペンションアーム・ブッシュ: 亀裂、劣化、ガタつきを確認。
- ステアリングラック: オイル漏れ、ガタつきを確認。
- ドライブシャフトブーツ: 亀裂、破れを確認。
電気系統・ライト
- ヘッドライト・テールランプ: 点灯、点滅状況、光軸を確認。
- ウィンカー・ハザード: 点灯、点滅状況を確認。
- ブレーキランプ: 点灯状況を確認。
- メーター表示灯: 異常表示の有無を確認。
- エアコン: 作動状況、冷媒量、異音を確認。
- パワーウィンドウ・ドアロック: 作動状況を確認。
- ナビ・オーディオ: 作動状況を確認。
- 各種センサー: 診断機にてエラーコードを確認。
内外装・その他
- ボディ: 大きな凹み、傷、修復歴の有無を目視確認。
- 下回り: 損傷、錆、オイル漏れの有無を確認。
- シート・内装: 汚れ、破れ、機能の確認。
- スペアタイヤ・工具: 積載状況を確認。
これらの点検項目は一例であり、車両の状態や年式によってさらに細かくチェックする項目もございます。
3. 点検結果のご報告と詳細な説明
点検後は、その結果をお客様にわかりやすくご説明いたします。単に「異常なし」と伝えるだけでなく、各項目の状態、摩耗具合、将来的に交換が必要になる可能性のある部品などについても詳細にご説明し、お客様の疑問や不安を解消します。
また、点検結果に基づいて、交換が必要な部品や推奨されるメンテナンスについても、メリット・デメリットを含めてご提案させていただきます。お客様にご納得いただいた上で、修理や部品交換を進めるため、不必要な作業は一切行いません。
4. 部品交換・修理における部品へのこだわり
BMWの性能を最大限に引き出すためには、品質の高い部品を使用することが不可欠です。アバンティーでは、点検の結果、部品交換が必要となった場合、BMW純正部品または同等品質のOEM品やリビルド品、社外部品の提案をしております。社外部品に関しては、BMWの性能と安全基準を熟知した上で、過去の実績やその後のメンテナンス状況まで継続的に確認し、高い品質と信頼性を確認したものを厳選しております。
点検の「見える化」で安心感をさらに高める

私たちは、点検のプロセスを「見える化」することで、お客様により一層の安心感を提供したいと考えております。
点検記録簿の作成
車両ごとに詳細な点検記録簿を作成し、お客様にお渡ししています。そこには、点検日、走行距離、点検項目ごとの状態、交換部品、修理内容などが詳細に記載されており、車両の健康状態を一目で把握することができます。
この点検記録簿は、お客様が将来的に車両を売却される際にも、その車両の履歴を証明する重要な書類となります。適切なメンテナンスが行われていた証拠として、車両の価値を高めることにもつながります。
点検後のアフターフォロー

定期点検のご案内
ご購入後も、BMWの性能を維持し、安全に長くお乗りいただくために、定期的な点検は欠かせません。当社では、お客様の車両状況や走行距離に応じて、次回の点検時期をご案内させていただきます。
専門スタッフによるご相談受付
ご購入後、何かご不明な点やご心配なことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。BMWに精通した専門スタッフが、お客様の疑問に丁寧にお答えし、適切なアドバイスをさせていただきます。
安心のBMWカーライフのために

BMWの中古車は、新車に比べて手の届きやすい価格で手に入れる事が可能です。しかし、購入後のカーライフを安心して楽しんでいただくには、「車両の状態を見極める」という事が最も重要なポイントとなります。
そして、その見極めを可能にするのが、信頼できる販売店による「徹底した点検」です。
価格だけを重視するのではなく、車両がこれまでどのように扱われてきたのか、そしてこれからどのように安心して乗れるのか。それを判断する材料となるのが、販売店が行う点検の内容と、それに対する透明性です。
神奈川県横浜市でBMWの中古車をお探しなら、ぜひ一度アバンティーにご相談ください。