2025年も残すところあとわずかとなりました。
横浜のBMW専門店「アバンティー」です。
中古車市場、特にBMWのような輸入車相場は常に変化する“生き物”です。
為替、新車供給、季節要因が重なり、数ヶ月単位で「買い時のモデル」は大きく入れ替わります。
本記事では、2025年夏〜冬にかけての市場データと現場感覚をもとに、
- 今どのBMWが狙い目なのか
- どの基準で選ぶべきか
- プロが警戒する個体選びの落とし穴
を本音で解説します。
2025年BMW中古車市場の最新トレンド総括
現行3シリーズ(G20)の相場が底値圏で安定
2019年登場のG20型3シリーズは、登場から約6年が経過。
中古車市場では価格が熟成し、「割安感のある現行BMW」として安定期に入りました。
高年式デモカー・未使用車が一気に流入
2025年モデルを含む、
- 登録済み未使用車
- ディーラーのデモカー(試乗車)
がまとまって市場に出回り、年末に向けた買い手有利な相場が形成されています。
BMW 3シリーズ(G20型)が今もっとも狙いやすい理由
ビジネスパーソンの定番モデルが現実的な価格帯へ
3シリーズはBMWの中核モデル。
現在は流通量・価格・コンディションのバランスが最も良いゾーンに入っています。
BMW 320i(ガソリン)|200万円台前半が現実に
2019〜2020年式Mスポーツが価格調整フェーズへ
これまで「まだ高い」と敬遠されがちだったG20ですが、
320i Mスポーツで210〜220万円台の良質車が増加しています。
- 9月時点:230万円前後
- 現在:10〜20万円下落し安定
信頼性の高いB48エンジンでコスパ良好
搭載されるB48型2.0Lターボは、
- 初期トラブルが少ない
- 街乗り〜高速までバランス良好
という特徴があり、「初めてのBMW」にも安心な選択肢です。
BMW 320d xDrive|冬に真価を発揮するディーゼル4WD
2019年式で230万円台から安定推移
320dは長距離移動が多い方から根強い支持を得ています。
G20型から全車xDrive(4WD)化された点も大きな魅力です。
ガソリン車との価格差が縮小中
- 新車時はディーゼルが高額
- 中古市場では価格差が小さい
という逆転現象が起きており、今は非常にお買い得なタイミングです。
冬道・高速道路で安心感が別格
- 最大トルク400NmのB47ディーゼル
- 雪道・雨天時でも安定した走行性能
降雪地域や冬場の移動が多い方には、特におすすめです。
BMW 330e(PHEV)|市場評価の歪みを突く狙い目モデル
日本市場ではリセールが弱く中古価格が下落
PHEVは日本ではまだ評価が追いついておらず、中古車購入者にとっては大きなメリットとなっています。弊社では諸事情で仕入れの目途は立っておりませんが、メカニズムの複雑さを考慮してもバーゲンプライスに近い状況と言えます。
2022年式Mスポーツが約40万円下落
- 数ヶ月で相場が急落
- 現在:320万円前後
高年式・現行モデル・電動化技術搭載車が300万円台前半で手に入る状況です。
330eが向いている人・注意点
向いている方
- 自宅に充電設備がある
- 近距離移動はEV走行を活用したい
注意点
- 将来的なバッテリー劣化
- リセールバリューの不透明さ
これらを理解した上で選ぶと、満足度は非常に高いモデルです。
BMW 2シリーズ グランクーペ(F44)|都市型ユーザーの最適解
2025年モデルの未使用車・デモカーが豊富
- 新車オーダー不要
- 新車同等のコンディション
- 新車価格より大幅に割安
という好条件が揃っています。
コンパクトでも実用性の高いBMW
- FFベースで室内空間が広い
- クーペライクなデザイン
都市部での取り回しとデザイン性を重視する方に最適です。
プロが警鐘を鳴らす中古BMW「個体選び」の落とし穴
2025年冬に急増する「レンタカーアップ車両」
検索サイトで見かける
「なぜか安い高年式BMW」の多くが元レンタカーです。
レンタカーアップのメリット・デメリット
メリット
- 相場より価格が安い
- 法定点検は確実に実施
デメリット
- 内装の使用感が出やすい
- 慣らし運転されていない可能性
専門店としての結論
価格重視なら「アリ」。
長く大切に乗るなら慎重にがアバンティーの考えです。
本当におすすめできる中古BMWの条件とは
正規ディーラー下取り・整備記録簿完備が基本
同じ年式・同じグレードでも、
- 保管環境
- 点検履歴
で、エンジン・ゴム部品・塗装状態に明確な差が出ます。
目先の10万円の安さより、トラブルリスクを減らす「履歴の確かさ」が結果的に安くつきます。
BMW中古車購入後に知っておくべき維持費の現実
G20型以降は信頼性向上も消耗品は国産車より早め
- ブレーキパッド・ローター
→ 警告灯点灯後の交換で数万円〜 - タイヤ(ランフラット)
→ 高価・乗り心地硬め
→ 納車時に通常ラジアルへ交換も選択肢
専門店だからこそ正直に伝える整備内容
アバンティーでは、
- 納車前にパッケージプランによる点検整備で消耗品をチェック
- 必要な交換は必ず事前に説明
「売って終わり」ではなく、
購入後まで見据えた提案を大切にしています。
まとめ|アバンティーが考える2025年冬のBMW中古車の正解
コスパ重視なら
- 2019〜2020年式 BMW 3シリーズ(G20)
- 特に320d xDriveは冬に最適
新車同等を安く狙うなら
- 2シリーズ グランクーペのデモカー・未使用車
先進性と価格重視なら
- 大幅値下がり中の330e(PHEV)
中古車選びで最も重要なのは、
スペックではなく「その車が歩んできた履歴」です。
ネットでは分からない、
- エンジンの鼓動
- 内装の状態
- ドアの開閉音
そこに現れる前オーナーの愛情を、私たちはプロの目で見極めています。
BMWの中古車選びで迷ったら、
ぜひ一度アバンティーへご相談ください。
お客様のライフスタイルに合った、後悔しない一台をご提案させていただきます。


